こんにちは。
LavoDog遠藤です。
さて、今回は前回の「後悔先に立たず」のお話の続きです。
愛犬の歯周病が進行し、
“もっと早く歯みがきをしておけば良かった…”
と後悔した飼い主さんがよくやる、やってはいけない行動…
それは、
「よし!今度はこんな想いをさせないように歯みがき頑張るぞ!」
と意気込むのです。
けれどそれがまたまた愛犬が歯みがきをさせてくれない原因になってしまうのです・・・。
酷くなってからの歯みがきはハードルが上がる!?
だいたいの方が、わたしが病気をしてからもっとこうしてれば良かったと後悔し心を改めたように、愛犬が病気になってから後悔し、そして心新たに「歯みがきをしよう!」と決心します。
けれど歯周病が悪化してからの歯みがきはちょっとハードルが上がります。
もちろん出来ない訳ではないのですが、より気遣いと根気が必要なのです。
どういうことか?
このお話って本当に難しいんですよね。
愛犬の口が臭くない、歯石も目立つほど付いていない、
そうなると飼い主さんは積極的に歯みがきをしようとはしません。
そして徐々に悪化していき、気づいたときには手術で歯石除去や前ブログのように抜歯を行います。
問題はその後のケアなのですが、
手術をした子や歯周病がひどい子というのは、
・歯周病が悪化していて歯肉に炎症がある
・歯肉が腫れ上がっている
・手術の傷口が痛い
・手術で嫌な思いをしたので口元を触らせてくれない
など、何かしらの痛みやネガティブな印象を抱えています。
歯肉の炎症は手術をしてすぐに治るものではありません。
でも、完治してないからと言って歯みがきをしないでいるとその間にもどんどん口腔内の菌は増殖し歯垢は歯石に変わっていきます。
なので治療中もデンタルケアは必要なのですが、やり方・方法の問題があります。
こんな想いをさせてごめんね…
と反省した飼い主さんが
「よし!今度はこんなことにならないように歯みがき頑張るぞ!」
と意気込んで歯ブラシを片手に口をガバーっと開けて磨こうとします。
が、こういう子たちは歯ブラシが当たると歯肉が痛いのです。
出血してしまうかもしれません。
口元を触られるのも嫌がります。
なので余計歯みがきをさせてくれなくなってしまうのです。では、どうするのか…。
スモールステップで少しづつ・・・
まず、そういう場合は、あなたの愛犬がどこまで許容範囲なのか確認します。
お口は触れるか?
口元をモミモミしても大丈夫か?
口唇をめくって歯と歯茎をちゃんと見せてくれるか?
大人くしじっとしていられるか?
指で触れるか?
などなど…
愛犬の許容範囲を見つけたら、それに合わせたケアとトレーニングをしていきます。
本来は歯ブラシで歯みがきをするのが理想ですが、腫れがひどく痛みがあり口元も触れない、もしくは指で歯茎を触るのも嫌がる、なんて場合は歯ブラシよりずっと手前の手順から始めます。
歯ブラシをするのが理想ですが、痛みがひどそうな時には慌てずベストな方法ではなく愛犬が受け入れてくれるベターな方法を取り入れていきます。
それでもそんなこと言ってられないくらい重症化してしまった場合は愛犬を2人がかりで押さえつけてでも歯みがきをやらなければならないかもしれませんが…。
そんなこと、我が子がかわいそうで出来ませんよね。
ポイントは痛くないうちに・・・
だからこそ、“ひどくなる前に” が重要なんです。
痛みが出てからの歯みがき、手術後の歯みがきはハードルが高すぎます。
飼い主さんの根気も健康な時の数倍、愛犬の痛みも数倍、時間も数十倍かかってしまうんです。
わざわざ愛犬の口に痛みが出てからやらなくても…
痛みがなくハードルが低いうちにやった方がいいのは十分にお分かりいただけましたよね。
「後悔先に立たず」
にならないよう、ぜひ愛犬の歯が健康なうちに予防ケアをはじめてあげてください。